2018年08月28日 / トレンド

シンギュラリティって何だろう|IT業界人のためのすぐそこの未来学【第1回】

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シンギュラリティって何だろう|IT業界人のためのすぐそこの未来学【第1回】

最近あちらこちらで耳にすることが多くなったシンギュラリティっていうことばですが、まだまだちゃんと理解している人も多くないし、実際私たちの仕事やくらしにどんな影響があるのかを想像できる方はごく少数ではないでしょうか。

そもそもことばの定義も人によってまだ違っていたり「シンギュラリティなんて来ない」という専門家もいるくらいです。

ここではそんなシンギュラリティをめぐるあれこれをご紹介して行きます。ぜひいっしょに「すぐそこの未来」について考えてみませんか。

シンギュラリティとは?

シンギュラリティは、もともとは「特異点」を意味する英語の単語です。もともと数学や物理学の世界で使われる考え方です。天文物理学の分野では、ある一点を超えるとブラックホールの中に、理論的な計算では重力の大きさが急激に無限大になる現象があるといわれています。

今話題のシンギュラリティは、一般的には「AIが人間の知恵を超える特異点」くらいの理解でよろしいのではないでしょうか。

ちょっと補足しますとこちらの場合は正確には「技術的特異点」と呼んでいます。そうです、イメージとしてはある時点でコンピュータ(AI)の能力が爆発的に増大しあっというまに人間の知的能力を上回ってしまうといった感じでしょうか。

シンギュラリティをめぐる議論の歴史

人工知能をめぐる議論はコンピュータの歴史とともに1950年代からありましたが、シンギュラリティの考え方そのものは米国の未来学者レイ・カーツワイルが、2005年に出した“The Singularity Is Near”(邦題『ポスト・ヒューマン誕生』)でその概念を提唱し、だんだんと知られるようになりました。

この本とその後出版された要約ともいえる「シンギュラリティは近い」、内容難しいです。というかぶっとんでいる未来予測や哲学的な内容も多く正直ぴんときません(笑)

カーツワイルはこれらの著作で、「2045年にシンギュラリティが到来する」、と予言し、そしてAIは人類に豊かな未来をもたらしてくれるという楽観的な!見方を提示しています。

AI(人工知能)が人間の脳を超える日

はたしてコンピュータ(人工知能)が人間の脳の能力を超える日なんてくるんでしょうか。

人間の知的能力まるごと全部、学習能力やクリエイティブな能力まで全部を上回るAI(いわゆる強いAI)が誕生するかとうらいうと今のAIの原理を考えても?ではありますが、他方膨大なデータから最適な解や行動を導き出すという作業に関してはすでにシンギュラリティって始まっているという専門家もいます。

正直私もシンギュラリティの現実味や現状のAIの応用範囲には疑問を持っていましたが先日米国のこれまた著名な未来学者のポール・サフォー氏の講演を聞いてちょっと考えがかわりました。

同氏いわく「AIを信用できない人はこれからは飛行機にのれませんよ、ボーイング社やエアバス社の最新旅客機はAIのアシストなしには操縦できない仕組みにすでになっています….」

なるほど。言語による人間との対話が必要な分野ではまだ(2045年?)待たないといけにかもしれませんが制御やロボットでは一般に考えられているよりはるかに早く不可欠のテクノロジーになると思いました。

次回はシンギュラリティの影の部分といか懸念されていることなどについて考えて見ます。

WRITER

シリコンバレー急行

株式会社システムシェアードシニアマネジャー。大手顧客向けビジネス開発プログラムなどを担当。IT業界で長年営業、マーケティングなどを経験。

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