2018年09月01日 / トレンド

シンギュラリティはもうそこまできている?!米国シンギュラリティ大学のチャレンジ|IT業界人のためのすぐそこの未来学【第3回】

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シンギュラリティはもうそこまできている?!米国シンギュラリティ大学のチャレンジ|IT業界人のためのすぐそこの未来学【第3回】

ふだんのビジネスの現場や日常生活ではシンギュラリティが近いとうのはなかなか実感できません。とくにこの日本ではまだ本のなかの世界。

ところがいわゆるシリコンバレー(米国カリフォルニア州のベイエリアといわれるサンフランシスコからサンノゼ、バークレー一帯のあたり)に行って見るとふつーにGoogleの愛らしい形をした無人運転カーがそのへん走っているし、クパチーノの壮麗・壮大なガラスを多用したAppleや近未来感覚あふれるGoogleの本社施設見ると単純にこの建物の内側でなにかが未来に向かって動いているとつい思ってしまう(”みーはー”ですが)。

もうすこし近寄ってこのあたりを観察してみると、これもなかなか日本には紹介される機会が少なく、まだ知る人は限られているが、このあたりにはすでに「シンギュラリティ大学」なるものまで設立され、活発に活動をしているのに驚く。


(出典)シンギュラリティ大学(https://su.org/)

シンギュラリティ大学とは、2008年に人工知能研究の権威でもありシンギュラリティの教祖?のひとりとして知られるレイ・カーツワイルと起業家ピーター・ディアマンディス(10億円を超える懸賞金で宇宙開発などを行うことで有名なXプライズ財団のCEOであり医師でもある)によりこの地に設立された教育機関。

同大学の本部はNASA(米国航空宇宙局)リサーチパーク(研究所)内に設置されており、「エクスポネンシャル(指数関数的)に進化するテクノロジー」を活用して、地球温暖化やエネルギー問題といった地球規模の難問を解決することを目的に掲げている。壮大ですよね。大真面目どころがちゃんと予算もつけてやっているところが凄い。

ここで年に数回募集されるエグゼクティブプログラムには、世界中の起業家や経営幹部からの申し込みが殺到し、キャンセル待ちの状態が何ヵ月も続いているという。日本人学生も少数ではあるが来ているそうです。

ほかにもシンギュラリティ大学はさまざまな企業との提携(日本ではソニーなど)し多くのプログラムを提供しているがここでは紹介しきれないのが残念。

この大学のすごいところは調査研究だけではなく(そのレベルももちろん高いが)「エクスポネンシャル(指数関数的)な進化」を軸に、実際の課題解決のための行動レベルまでところしっかり議論されているところ。活動実態も決して時限立法の「プロジェクト」ではなく、しかるべきところからのバックアップやサポートもうけている。だいたいにしてNASAが敷地を提供!

確かにシンギュラリティは人工知能が人間のその能力を追い越す追い越さないというはなしにとどまるものではないことが実感できる。人類の文明が始まって以来の爆発的変化はなにをもたらしどんな課題を解決できるかという視座こそが本質で人工知能をめぐる議論はその導線のひとつなのだろう。

WRITER

シリコンバレー急行

株式会社システムシェアードシニアマネジャー。大手顧客向けビジネス開発プログラムなどを担当。IT業界で長年営業、マーケティングなどを経験。

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