2019年01月18日 / トレンド

シンギュラリティーの行く末|IT業界人のためのすぐそこの未来学【第4回】

シンギュラリティーの行く末|IT業界人のためのすぐそこの未来学【第4回】

あくまでシンギュラリティーが今カーツワイルが提唱しているようなかたちで実現するという前提ではあるけど、その後の人類の文明、世界はどのようなものになっているのだろう。

シンギュラリティ自体まだまだ実態が見えないし、それがどんなかたちでわれわれの前に現れるかは諸説あるけど、とりあえず「強いAI」(「人間の知能に迫るようになる、人間の仕事をこなせるようになる、幅広い知識と何らかの自意識を持つ」という定義にしておく。「精神が宿る」までは「?」)が実現した世界としてみよう。

 

考えられるシナリオのひとつは、シンギュラリティはコンピュータや情報処理の世界にとどまらず、より発達した他のテクノロジーと結びつき根本から文明観を変えるような、あるいは社会制度を変えるような大変革をもたらすということだろう。

現代のコンピュータも、各種制御技術に代表されるようなアプリケーションにより様々な「自動化」の恩恵、あるいは未知の世界における発見になくてはならない存在になっている。しかし日本含め今の法制度や社会システムは、部分的修正が適宜加えられているが実は19世紀の延長だと言ってもよいだろう。

シンギュラリティが実現した時代には、さらにナノテクノロジーやバイオ、ロボット工学などが飛躍的に発展しているだろう。そしてそれは他のテクノロジーとの組み合わせにより新次元の変化を意味する。

AIを駆使すると人類は不老不死になるのか?

そのような世界でどんなことが起こるかというと、たとえば強いAIがナノテクノロジーを駆使して人間の知性では想像もつかない「発明」や「進化」が見られるのではないだろうか。シンギュラリティの提唱者のひとり元祖のカーツワイルによると、虚弱な人体に何十億のナノボットが血流に乗って体内や脳内を駆け巡るようになり、病原体を破壊したりDNAエラーを自動修復するなどして老化するこなく永遠の生命を得るとまで予言する。(カーツワイルは「はずだ」とまで言い切っている!)

ほんまかいなと思って「ナノボット」で色々調べてみると、すでにがん攻撃治療の実用化の手前まできていたり大真面目に不老不死の応用研究までされているのだった。

ここでは個別には触れられないが、他のテクノロジーとシンギュラリティ後の「知性」の結びつきはさまざまな分野での無限の可能性があると、つい思ってしまう。

カーツワイルはさらに、これらナノボットが人体のニューロンと相互作用して、人間の知能が大いに拡大する世界まで来ると主張している。その知性の拡大は銀河系を超えるだの、宇宙のより広い世界に向かって拡大しその速度は光の速度に達するとまで言い切っているが、それはさすがにポエムだろう。

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